きのこの新品種開発から薬理効果の研究まで、ホクトの根幹を担う【研究部門】。
もっとおいしく、独創的な商品を目指して、探究心と困難に立ち向かう粘り強さが求められます。
生きものに関する専門知識を持ち、きのこ愛にあふれた社員が多い部門です。
研究部門
の業務
- きのこの新品種開発
- きのこの成分・遺伝に関する研究
- きのこの健康に対する効果の実証
- きのこの品質管理
- 原菌および種菌の品質管理・生産
- きのこの栽培技術の開発 …など
求められる
能力は?
- 探究心
- 粘り強さ
- チャレンジ精神
- コミュニケーション能力
- 農学や生物学などの専門知識
研究職 後藤 知晶
(2020年入社 医薬保健学総合研究科卒)
日々の健康に役立つ食品に興味を持っていたという後藤の仕事は、より良いブナシメジを作り出すこと。
自分が開発したブナシメジが店頭に並ぶ日を夢見て、コミュニケーションを大切に研究を続けています。
よりよいきのこのため
諦めない 新品種開発という仕事。
大学・大学院では創薬科学、特に生薬や漢方薬について勉強していました。病気になる人がもっと少なくなるような社会を目指して、日々の健康は毎日食べるものから作られると考え、入社を決意しました。私の担当はブナシメジの新品種開発です。例えば、お米に「コシヒカリ」や「あきたこまち」など、様々な品種があるように、ブナシメジにもたくさんの品種があります。今販売している商品よりおいしく、品質の良いきのこを日本、そして世界へ届けるため、交配を行い、新しい品種を作り出しています。年間約2000株の品種を作っているのですが、販売に至るものは数年~数十年に1つ、出るか出ないかという世界です。また、試験が進んでいった品種が、全て世の中に出るわけでもありません。「これは良い!」と思って選んだ菌株でも、試験を中止せざるを得ない時があり、悔しい思いもしました。しかし、自分たちの手で生み出した、たった1つの品種が、自分の家族や友人に、世界中の人に食べていただけることを想像すると、「諦めないで頑張ろう!」とモチベーションが湧いてきます。
よりよいきのこのため 諦めない 新品種開発という仕事。
ホクトは女性の研究者も活躍している環境だと就職活動中に知り、入社を決意しました。私の担当はマイタケの品種改良。例えばりんごにフジやシナノスイートなどいろんな品種があるように、マイタケにもたくさんの品種があります。今販売している商品よりおいしかったり、見た目がよかったり、たくさん収穫できたりと、新しい性質を持ったマイタケを目指して改良を進める仕事です。どんなきのこが生まれるのか予測を立てて菌を掛け合わせていくのですが、いきものが相手なので思った通りにはいきません。1度に何百株もの菌を育てても、きのこにならなかったり、想定していた性質が出ないなど、失敗は日常茶飯事。それに今日やったから明日には結果が出るという仕事でもありません。交配の試験を開始してからきのこになるまでは4~5ヶ月。実験室と生産現場を行き来しながら成功と失敗を繰り返していくのですが、その分、成功した時の喜びはひとしおです。
お客様に選んでいただけるような、きのこを作りたい。
お客様に当社の商品を選んでいただけるためには、どのようなきのこを作っていけばよいかを常に意識しながら、研究に取り組んでいます。お米やいちごなどの農作物に比べ、きのこの品種に対する世間の意識は、あまり高くないと感じています。いつかお客様に、「ホクトで作られたこの品種が好きなんだよね!」と選んでいただけるような、良い品種を作ることが目標です。ゆくゆくは、ブナシメジだけでなく、ほかの種類のきのこの新品種開発にも関わって、きのこの作り手として成長していきたいです。研究職は、直接お客様と関わる機会が少ないので、営業課や生産現場と連携して、どのようなきのこが求められているかを知り、考えることが重要です。きのこだけでなく、人とのコミュニケーションも大切にしています。
研究所にはアパートタイプの社員寮で暮らしている社員もいます。研究所からも近くて快適。ほとんどが研究所の社員なので、困った時には助けてもらえるという安心感があります。誰かの部屋で飲み会を開いたり、夏はウェイクボード、冬はスノーボードなど、休みの日に一緒に出かけることも多いです。意外とアウトドア派の多い職場なんです。