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ホクトの商品力と
きのこの価値を消費者へ「私たちはきのこの価値を信じ、きのこを販売出来る事を誇りに感じます」。マーケティング課課長の神戸勝は力強く語る。マーケティング課は、きのこを売るためにどのようなマーケットを作るのか、そして消費者に対してのアプローチを包括的に考える、いわば商品に対するブランディングの根幹を担っているセクションだ。
「販売実績などがわかるPOSデータやアンケート調査を分析しながら、今の消費者や食の動向を把握し、戦略を練っています。食べるとわかっていただけると思うのですが、ホクトのきのこはおいしく見た目もきれい。しかも身体にいいんです。その良さをもっともっと知って頂けるよう伝えていくことが使命ですね」。
商品を消費者に印象づけるためのテレビCMをはじめ、ホクトが提唱している「きのこで菌活(きんかつ)」も戦略のひとつ。味噌や醤油、ヨーグルトなど菌を使った食品はたくさんあるものの、きのこは菌そのものだけを食べる唯一の食材。健康や美容に嬉しい効果があるきのこの価値を伝えるために、この言葉を生み出した。
「菌という文字は、訓読みできのこ。菌活とはきのこ活を指します。私たちは、自社で運営する『きのこらぼ』などの情報サイトを通じてきのこの魅力を伝えてきました。そして、最近では今まであまりきのこを食べていなかった層や若いお客様に興味を持って頂いてきたという実感があります。これからも真面目に地道に真摯に、きのこの価値を伝えていきたいと考えています」。
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一人ひとりに響く
コミュニケーションを -
消費者に対するアプローチ以外にも、マーケティング課は各部署をつなぐハブ的機能も果たしている。
「食を中心としたトレンド情報をまとめ、営業が販売提案をしやすい資材等を作っています。またマーケットが望んでいること、消費者が望んでいることを、研究所および営業に伝えていくこともマーケティング課の役割であると感じています」。
今後の課題は、消費者の嗜好もメディアも細分化している状況の中でいかにきのこの価値を伝えていくのか。
「今は一人ひとりがメディアになっていて、様々なメッセージをその人個人に向けて発信しないと突き刺さりません。より密なコミュニケーションを考え、そしてそこから得た細やかな情報を様々なセクションにフィードバックしていくことが急務。きのこは未来のある商材だと確信しているので、加速的に進化する難しい時代ではありますが、その時代を切り取り、捉えた施策を講じていきたいですね」。
ホクトの掲げた高い目標は、世界の人々がきのこで菌活で健康になる社会を作ること。それを達成すべく、神戸は今日も多くのメディアを通して、きのこの素晴らしさを熱く伝え続ける。