菌根性きのこの人工栽培研究
マツタケやホンシメジなどの菌根性きのこは、アカマツなどの樹木の根に菌根というものを作り、樹木と共生して生活しています。こうした菌根性のきのこは人工栽培が不可能とされてきました。しかし、ホンシメジでは当研究所を含めて数機関で人工栽培に成功いたしました。
人工栽培化成功例
ホンシメジ ( Lyophyllum shimeji )
昔から「香りまつたけ、味しめじ」というようにホンシメジは味のよいきのこの代表とされてきました。当研究所では特殊な培地により純粋培養菌糸からきのこを発生させることに成功し、量産化に向けて日々研究に取り組んでいます。
研究中の菌根性きのこ
マツタケ ( Tricholoma matsutake )
きのこの王者といえばマツタケですが、マツタケの栽培は難しく、現在までに人工栽培の成功例はありません。各種系統の菌糸培養等、研究を進めています。
ハナイグチ ( Suillus grevillei )
通称じこぼうと呼ばれるハナイグチは、人気があるきのこの一つです。ハナイグチも菌根性のきのこで栽培が難しいと言われています。ヌメリがあるきのこで、ナメコをしのぐ風味をもっています。
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