Do My Best, Go!
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第4回 ファッションモデル/ヨガインストラクター/ファッションディレクター 野沢和香さん

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自分らしさを探求しながらイキイキと人生を楽しんでいる方に、生き方のヒントをお聞きする連載企画「Do My Best, Go!」。第4回は、モデル、ヨガインストラクター、ファッションディレクターと、マルチに活躍中の野沢和香さんのインタビューをお届けします。

数多くのファッション誌やCM、テレビ番組に出演するモデルでありながら、ヨガイベントでは100名以上のクラスを満員にするなど、ヨガインストラクターとしても大人気の野沢さん。現在の生き方にたどり着くまでのエピソード、忙しい毎日の中でも、ヘルシーな心身をキープする秘訣を伺いました。

野沢和香

興味があることは「とりあえず、何でもやってみる」

健康的でしなやかなスタイルとチャーミングなキャラクターで、多くの女性たちから支持されている野沢和香さん。テレビ番組のスタイリング対決でも抜群のファッションセンスが注目されるなど、トップモデルとして常に輝いている野沢さんですが、モデルを始めたきっかけは「就職活動の一環でした」と意外なお答えが。

「大学生のとき、まわりが就職活動を始める中、このまま就職したくないなぁと(笑)。もともとお洋服は好きでモデルの仕事に興味はあったのですが、わりと軽い気持ちで、愛読していたファッション誌のモデルに応募しました。いざ始めてみると、厳しい世界でしたけど、みんなでひとつのものを作り上げる作業がすごく楽しくて。自分のやりたいことが、どんどん生まれる感覚でした」

野沢和香

けれど、モデルとして順風満帆な日々は長く続きませんでした。「30歳を前にモデルの仕事がガクッと減って、月収6万円という月も。これでモデルと言っていいのかな、ちゃんと“仕事”と言えるものを探さなきゃと悩んでいました」と野沢さん。着物の着付けからボルダリング、加圧トレーニング、流鏑馬(!)まで、「当時興味があったことは、とりあえず何でもやりましたね」と懐かしそうに笑います。そんな日々の中で訪れたのが、その後の人生を変えるヨガとの出合い。

「それまでヨガの経験といったら、体型維持のために月1、2回ホットヨガに行くぐらい。でも、とにかく何か資格が欲しかったので、いきなりティーチャーズ・トレーニングから始めました。……無謀ですよね(笑)。たしかに勉強は大変でしたけど、ポーズの意味ひとつとってもきちんと理解できたので、ヨガのおもしろさをより感じられた気がします」

野沢和香

あっという間に夢中になったヨガ。必死になって勉強し、無事に資格を取得した直後、幸運にもクラスを持つ機会に恵まれました。「レッスン終了後、生徒さんから直接“ありがとう”と言っていただき、モデルの仕事とはまた違った感動を覚えました。モデルは、読者の方と触れ合える機会が少ないですからね。人の役に立ったんだという感覚は、こんなにも尊いのかと。やりがいと同時に責任も感じました。今ヨガのお仕事をしているのは、このときの影響が大きいです」と目を輝かせます。ヨガの仕事を始めたことで、ヨガモデルとしての仕事も増えるなど、ポジティブな連鎖も生まれたのだそうです。

「モデルもヨガも始めたきっかけは邪でしたけど(笑)、とりあえずやってみてよかったと思います。恋愛と一緒で、始めてみると“合う・合わない”は、わりとすぐにわかります。明らかに合わなかったら、すぐにやめてもいい。もちろん、がんばらなきゃいけないところはあるけれど、好きじゃないとやっぱり続けられません。ワクワクし続けられるかどうかは、いつも大切にしていたい感覚です

自分を幸せにできる引き出しは、たくさん持っておく

野沢和香

今秋デビューした女性向けウェルネスインブランド『HEREIAM(ヘレイアム)』ではブランドディレクターを務めるなど、スポーティなイメージが定着した野沢さん。意外にも学生時代は運動嫌いで、スポーツ経験はゼロ。「だからこそ、よりヨガに魅力を感じたのかも」と、振り返ります。

「体への恩恵はもちろん、メンタルコントロールができるようになったのはヨガのおかげです。体と心はリンクしていて、例えば、腹筋のあたりを刺激するポーズをとると、ヨガの考え方ではやる気のスイッチが入るとされています。それを自分でも実感するようになって、どんどんヨガがおもしろくなりました。意思が弱かったりネガティブになりやすかったり、何十年も続けてきた”心のクセ“はすぐに変えられないけれど、体は変えられます。ずっと心を変えようと努力していたけれど、まずは体を変えてみる。逆のアプローチは新鮮斬新でしたし、取り入れやすいですよね」

野沢和香

仕事でもプライベートでも、落ち込む瞬間は誰にもあります。そんな自分と付き合えるようになったのは、ヨガで得た大きな財産。「ネガティブな感情と一緒に生きるのがイヤじゃなくなりました。何かトラブルが起こったとき、前はただ翻弄されるだけで、漠然と怒ったり怖がったりしていたけれど、今は“実は怒っていたのではなく、悲しかったんだな”などと、本当の気持ちに気付くのがうまくなりました。そうすると、自分に対して優しい言葉をかけてあげられますよね? 自分の弱さをちゃんと認める。そういう強さが育まれました

野沢和香

笑顔が魅力的な野沢さんですが、ご本人曰く、もともとはネガティブな性格。そのため、気持ちを切り替えるための術をいくつも用意しているのだと教えてくれました。「人間の脳って、99個いいことがあっても、1個イヤなことがあると、そっちが気になってしまうものなのだそうです。イヤなことが気になるのは本能だから仕方ないですが、目線を決めているのは自分。いいことに目を向けられるようにトレーニングはできますよね。それでも落ち込んでしまったら、ヨガをしたり大好きなサーフィンをしたり、本屋さんをブラブラしたり、コーヒーを飲んだり、InstagramやYouTubeを見たり……。人に頼らず、自分で自分を幸せにできる引き出しをたくさん持っておく。みなさんにもおすすめしたい方法です」

ネバネバ食材ときのこで「腸活」を意識

モデルもヨガインストラクターも、どちらも体が資本のお仕事。常に健康でいるために、意識していることを聞いてみました。「ヨガでは体と心は常にリンクしていると考えられているので、体と心、どちらにも不調がないように整えることを意識しています。起きたらまず白湯を飲むためにお湯を沸かして、その間にオイルプリングをします。お湯が沸いたら、冷めるのを待ちながら瞑想を20分。終わったら白湯にレモンを絞って、カイエンペッパ―と塩をほんの少し入れていただく。これが、毎朝のルーティーンです」

オイルプリングとは、オイルで口をすすぐアーユルヴェーダが起源の健康法で、野沢さんは抗酸化作用の高いココナッツオイルを愛用。オイルが口内細菌をからめ取り外へ排出させることで、デトックス効果があるとされています。また、白湯にカイエンペッパ―を入れるのは内臓を温めるため。ほんの少し入れるだけでも、温まり方が違うそうです。

野沢和香

そして、毎日の食事で積極的に取り入れているのが、ネバネバ食材ときのこ。「ヨガを始める前は便秘症だったこともあって、食生活で意識しているのは“腸活”。納豆やオクラ、めかぶ、山芋などのネバネバ食材は1日1回、必ず摂るようにしています。食物繊維が豊富なきのこも、腸活には欠かせない大好きな食材です。しめじやエリンギはそのままでも十分においしいので、ソテーやホイル焼き、お鍋の具など、シンプルに味わうことが多いです。お味噌汁の具のひとつとしても入れますし、少しとろっとした、きのこだけのお味噌汁も好き。焼き魚のときはきのこも一緒にグリルで焼いて、魚に添えています」

野沢和香

今の時期は、柿ときのこを使ったこんなオシャレなサラダもおすすめだとか。「食べやすくカットした柿とスライスした生マッシュルームを、オリーブオイルとホワイトバルサミコ酢、塩こしょうで和えるだけ。先輩のホームパーティでいただいたんですが、デザートみたいなおいしさでワインにもよく合うので、ぜひ試してみてください」

はじめの1歩踏み出さなければ、その先はない

野沢和香
野沢和香

コロナ禍で世の中の状況は変わり、人々の生き方や働き方、考え方も少しずつ、けれど着実に変化し始めました。野沢さんにとっても、自分を見つめ直すひとつのきっかけになったと話します。

「私は常に前へ前へ進もうとするタイプだったんですが、“強制的に立ち止まる時間ができた”という意味ではよかったなと思います。自分にとって、本当に大事なものは何かを考える習慣が身につきました。当たり前だと思っていた明日は、来ないかもしれない。そう思うと、好きな人と過ごす時間は貴重だし、自分の気持ちを伝えることはとても大切。“今”と向き合えたことで、よりそう感じるようになりましたね

野沢和香

いつだって、最初の1歩を踏み出すのは勇気がいることです。けれど、“今”の自分の気持ちを大切にすれば、自ずとやるべきことは見えてくるのかもしれません。

「人生は、意外と短いですよね。計画するのも大事ですが、やりたい気持ちだけで始めたことのほうが案外長く続いたりもします。考えても考えなくても、最初の1歩は誰もが踏み出さなきゃいけないプロセスです。もし合わなかったら、やめればいい。それぐらいの気持ちでトライしたほうが、いい結果が生まれる気がしますね

何事も始めてみなければ、自分を変えることはできません。失敗してもいい、逃げてもいいから、考えるよりまずやってみる。自分の声に耳を傾け、偽りなく正直に生きる姿勢が、野沢さんの飾らないピュアな笑顔につながっているようです。

野沢和香(のざわ・わか)
明るさと上品さを兼ね備えたモデルとして、ファッション誌やCM、テレビ番組などで活躍中。2007年には全米ヨガアライアンスを取得し、ヨガインストラクターとしての活動をスタート。日本最大級のヨガイベント『YOGA FEST』にもインストラクターとして参加し、ひとつのスタイルに捉われない、日々の生活に生かせるヨガを提案する。2020年9月には、自身がブランドディレクターを務める女性向けのウェルネスインブランド『HEREIAM(ヘレイアム)』がデビュー。動きやすさはもちろん、女性の体をより美しく、ヘルシーに見せるスポーツウエアを展開する。

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