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きのこで菌活。

万病のもと「肥満」はきのこと旬野菜で予防


 
日本人の5人に1人は「肥満」といわれる現代。生活習慣病を引き起こすとして、今や社会問題にもなっていますよね。管理栄養士・料理家の磯村優貴恵さんによれば、その予防にはきのこが効果的なのだそうです。
ピンクリボン月間でもある10月最終回の今回は「痩せなきゃ……」と思っている人、女性特有の病気を気にされている方も必読の、肥満や生活習慣病を防ぐポイントをご紹介します。トレンドコラムで紹介している、ダイエットに効果的なエクササイズも合わせてご覧ください。

 

—————— 教えてくれたひと ——————

磯村優貴恵(管理栄養士・料理家)

関東学院大学人間環境学部健康栄養学科卒。大手ダイエットサロンに勤務中、食事指導で具体的なメニューや調理法を伝える必要性を感じ、退職後、3年間の料理経験を積む。現在は、子どもから大人まで家族みんながおいしく食べられるレシピや栄養情報を、誌面やウェブで発信。商品開発なども手掛ける。

 
 

生活習慣病の原因・肥満は“よく噛んで”防ごう

—— 編集部:女性のカラダの悩みというと、「肥満」が気になる人は多いと思います。

—— 磯 村:女性にとっては、肥満は美容の話題と捉えられることが多いですよね。でも、忘れてはいけないのは「肥満は病気を引き起こす」ということです。糖尿病や高血圧、脳卒中など、いわゆる生活習慣病は、肥満が原因となっていることが多いんです。ピンクリボン運動で啓発している乳がんや、女性特有の子宮内膜がんなどもそのひとつですね。ですから、肥満を予防することは、病気を予防することでもあるんです。

—— 編集部:そう言われると、余計にやせなきゃって思いますね……。

—— 磯 村:とはいえ、無理な食事制限で健康を損なってしまっては、元も子もありませんから。まずは健康的に肥満を予防することを心がけましょう。そのための第一歩は「よく噛むこと」です。そうすると、少ない量で満腹感を得ることができるんです。

—— 編集部:よく噛むだけでもいいんですか!

—— 磯 村:中でもきのこは種類がたくさんあって、違った食感を楽しむことができるのでおすすめです。「噛むこと」を意識することができますよ。大豆や雑穀などを加えて、噛みごたえのある料理にしてもいいでしょう。
また、ご存知のとおり、きのこは低カロリーでボリュームがありますから、しっかりと噛むことを意識すれば、心もカラダもさらに満足できる食事になりますよ。噛むことで顔周りのシェイプアップにもなりますし、ぜひ意識してみてください。

 

きのこの食物繊維で、血糖値をコントロール

—— 編集部:ほかに、病気にならないためのポイントはありますか?

—— 磯 村:忙しい日々を送っていると、食事の時間や量が毎日バラバラだったり、ドカ食いや一気食いをしてしまうという人も多いのではないでしょうか。そのような食習慣がある人は、要注意です。
食事をとると、カラダに糖が取り込まれて血糖値が上がり、その後下がります。これは正常な動き。ところが、食事の時間や内容に偏りがあると、血糖値が一気に上下する「乱高下」を招くんです。この状態が続くと「糖尿病」など生活習慣病のリスクが高まります。

—— 編集部:その名のとおり、不規則な生活習慣が生活習慣病を引き起こすということですね。

—— 磯 村:実はきのこは、「血糖値」をコントロールするためにも役立つんです。ご存知のとおり、きのこは食物繊維が豊富。この食物繊維が、糖の吸収を穏やかにしてくれます。また、食物繊維は体内で水分を含むと膨らんで、食べすぎを予防できるので、肥満解消にも効果が。不足しやすいので、旬の野菜や根菜類、大麦などほかの食材とも組み合わせて、積極的に食物繊維を補給しましょう。

—— 編集部:きのこで生活習慣病の予防、さっそく試してみたくなりますね!

—— 磯 村:生活習慣病の予防には、当たり前ですが「正しい生活習慣」を身に付けることがいちばん大切です。そのためにも、きのこで菌活を続けて健康美人を目指しましょう!

—— 編集部:磯村さん、ありがとうございました。きのこって、病気の予防にも役立つんですね。読者の皆さんも、ぜひ菌活を続けて健康を維持してくださいね。

 

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