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1月の特集テーマ
“最強の免疫力”を手に入れよう!美腸で負けないカラダ

早めに始めれば怖くない!?
今日からできる花粉症対策

2018.01.22

まだまだ寒い日が続きますが、季節は少しずつ春に向かっています。そこで、そろそろ始めたいのが花粉症対策。実は、花粉症対策の要となるのも「免疫力」と知っていましたか?今回は、花粉症のメカニズムと花粉症予防に欠かせないきのこの働きをご紹介。本格的な花粉の飛散シーズン前の今のうちから、花粉症に負けない身体作りを行いましょう。今週の「トレンドコラム」では、一度は訪ねてみたいおすすめの神社仏閣をご紹介していますので、きのこで菌活で身体の内側からしっかりと花粉症対策をして、心の元気をもらいに行ってみてくださいね。

まだまだ寒い日が続きますが、季節は少しずつ春に向かっています。そこで、そろそろ始めたいのが花粉症対策。実は、花粉症対策の要となるのも「免疫力」と知っていましたか?今回は、花粉症のメカニズムと花粉症予防に欠かせないきのこの働きをご紹介。本格的な花粉の飛散シーズン前の今のうちから、花粉症に負けない身体作りを行いましょう。今週の「トレンドコラム」では、一度は訪ねてみたいおすすめの神社仏閣をご紹介していますので、きのこで菌活で身体の内側からしっかりと花粉症対策をして、心の元気をもらいに行ってみてくださいね。

中村愛香さん
教えてくれたひと
中村愛香(管理栄養士・スポーツフードアドバイザー)

2011年にホクト(株)入社。『きのこを通して健康や笑顔をお届けすること』をテーマに幼児、小学生、主婦、高齢者等、様々な世代に食育活動を展開。現在、空手の日本代表選手である岩本衣美里選手への食事のアドバイスをはじめ、スポーツ栄養セミナーも実施している。

“最強の免疫力”で今から始める花粉症対策の秘訣

――まだまだ寒さの厳しい日が続いていますが、ニュースなどでは早くも”花粉”の文字が見られたりします。早い地域では2月くらいから花粉が飛び始めると言いますが、花粉シーズン本番の前に花粉症対策についても教えてください。

そうですね。毎年のこととはいえ、つらいですよね。花粉症は免役の過剰反応で起こっています。花粉症の予防や改善のためには、身体の免役力を高めて、過剰に反応させないようにすることが大切です。

――花粉症の症状を緩和することはできますか?

花粉症のくしゃみや目のかゆみなどのアレルギー反応は、本来であれば身体にとって害のない花粉に対して、害があるものとして攻撃してしまうことで起きているんです。そのため、全身の免疫力の要である腸内環境を整えておくことが、早めの対策につながります。腸内環境の改善はすぐにできることではないので、日頃から食物繊維が豊富なきのこを積極的に食べるようにすると良いですよ。

この春試したい! マイタケ・エリンギの花粉症撃退パワー

エリンギ

――そもそも、花粉症はどうして起こるのでしょうか?

花粉が体内に入ると、それを除去しようと体内で「IgE抗体」と呼ばれる免疫物質が作られます。ここに花粉(アレルゲン)が結合すると、ヒスタミンという物質が分泌されますが、このヒスタミンによって花粉を体外に出そうとする働きが生まれ、くしゃみや鼻水などの症状が起こるのです。これがいわゆる花粉症の症状ですね。

――どうすれば良いのでしょうか?

IgE抗体とともに注目したいのが似たような名前の「IgA抗体」です。IgA抗体は粘膜の中に分泌されてバリアーの役目を果たしてくれます。つまり、IgA抗体は多い方が良いのです。

――ややこしい名前ですね(笑)その多い方が良いというIgA抗体はどうやったら増やせるのでしょうか?

もっとも効果的なのは、IgA抗体は腸でつくられるため、腸内環境を整えることです。また、エリンギには、アレルゲンが体内に入るのを防ぎ、アレルギー反応を抑制するIgA抗体を作る働きがあります(※1)し、マイタケにはヒスタミン分泌を抑制して、アレルギー反応を抑える働きがあります(※2)。そのため、エリンギとマイタケを積極的に食べることで花粉症の予防につながると言えるでしょう。
※1:免疫力向上効果(花粉症軽減・風邪予防)日本農芸化学会 2003年度大会  ※2:抗アレルギー作用 日本薬学会第133年会

――他にも花粉症対策として気をつけることはありますか?

できるだけ花粉が身体に付着しないことも大切ですね。花粉がつきにくい衣類なども販売されていますが、衣類の下の肌の状態を整えることも大切です。肌が荒れているとそれだけで花粉に敏感になり、肌荒れの悪化や花粉症特有のかゆみなどを引き起こしてしまいます。

――たしかにそうですね。いくら花粉が服につかなくても肌についたのでは余計症状が悪化しそうです。

肌が整っていると花粉の刺激に強くなり、花粉から身体を守ることができます。さらに、肌にはバリアー機能もありますから保湿などのお手入れをして潤いを保つと良いでしょう。

――肌のバリアー機能ですか?

肌は身体の外からのウイルスや細菌、花粉などの侵入を防ぐためのバリアー機能があります。このバリアー機能を高めるためには、肌のターンオーバーを正常化し、肌を強くしてくれるビタミンB群を摂るのが大切です。またビタミンB群の中でもビタミンB2は「美容ビタミン」とも呼ばれるほど、肌の健康を保つのに大切な働きをしています。きのこにはビタミンB群も豊富にふくまれているのでおすすめですよ。
そこでおすすめなのは、アレルギー反応を抑え、肌を健やかに保ってくれるエリンギ、マイタケ、ブナシメジを使った「きのこたっぷりポカポカあんかけチャーハン」。しょうがや長ねぎも入って、身体を中から温める効果も期待できますよ♪

【花粉症対策について詳しくはこちら!】
 
 

おすすめレシピ

きのこたっぷりポカポカあんかけチャーハン

免疫力を整えて花粉症に備えるメニュー!たっぷりのきのこが入ったチャーハンで、早めに対策を始めましょう。
エリンギには花粉症の症状を和らげる“IgA”分泌増加効果が、マイタケには抗アレルギー作用があります。ねぎやしょうがにも強い殺菌作用があるので、きのこと合わせて摂ることでさらなる予防効果を発揮します。

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