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4月の特集テーマ
いつでもツヤ肌!~紫外線に負けない健康な肌を手に入れよう~

納得!美容と健康のために食べたいのはコレ!

2017.04.01

徐々に暖かくなり外に出る機会も増えるこの時期は、いつも以上にきれいでいたいですよね。トレンドコラムでは、夢を叶えた前向きな女性にインタビューをしていますが、前向きな女性は誰でも、表情が生き生きとしていますよね。そんな明るい表情に輝きをプラスするのがキレイなお肌です。今週の「きのこで菌活。」では、ツヤツヤとした健やかな肌を叶えるために必要な、お肌のターンオーバーや食事についてお届けします。

徐々に暖かくなり外に出る機会も増えるこの時期は、いつも以上にきれいでいたいですよね。トレンドコラムでは、夢を叶えた前向きな女性にインタビューをしていますが、前向きな女性は誰でも、表情が生き生きとしていますよね。そんな明るい表情に輝きをプラスするのがキレイなお肌です。今週の「きのこで菌活。」では、ツヤツヤとした健やかな肌を叶えるために必要な、お肌のターンオーバーや食事についてお届けします。

中西由紀
教えてくれたひと
中西由紀(管理栄養士 フードコーディネーター)
大学在学中にフードコーディネーターの資格を取得し、料理教室や雑誌などで料理撮影のアシスタント経験を積む。現在は、雑穀でダイエットや肌荒れを克服した自身の経験を踏まえ、その魅力を伝える“雑穀管理栄養士”として活躍中。

ターンオーバーの乱れが、シミやくすみを引き起こす

――よく耳にする“ターンオーバー”について教えてください。

ターンオーバーとは、肌が新しく生まれ変わるサイクルのこと。“新陳代謝”とも呼ばれています。本来、新しい肌に生まれ変わるサイクルは28日ぐらいなのですが、実際には、3カ月ぐらいかかっている人がほとんどと言われていますね。代謝が落ち、ターンオーバーが長くなる要因としては、老化のほかに、食事のバランスがとれていない、食事の量が少なすぎる、腸内環境の乱れといったことが考えられます。紫外線が強くなるこれからの時期は、肌が外的な負担を受けやすくなることから、ターンオーバーが乱れやすくなると言われています。

――ほとんどの人が3倍近い時間を要しているとは驚きです!ターンオーバーが乱れることでどんなトラブルが起こりますか?

代表的なトラブルは、シミとくすみ。シミというのは、紫外線を浴びることで生成されたメラニン色素が、細胞の下の部分に沈着してしまった状態をいいます。本来であれば、少しずつ表面へと浮き上がっていき、垢となって剥がれ落ちるのですが、ターンオーバーが乱れていると、いつまでも肌の中にメラニン色素が残り続けたり、肌荒れの原因となってしまうのです。
また、古い角質がたまることで肌がくすんで見えてしまうことも。加えて、代謝が悪いということは血流が悪いということでもあるので、栄養素が身体に行き届かず顔色も悪くなりがちです。

――お肌とターンオーバーのためには、どのようなことをしたら良いのでしょうか?

身体の細胞はすべて食べ物から摂取した栄養素でできているので、食事の内容を意識することが大切です。ただし、ターンオーバーはさまざまな栄養素のチームプレーによって成り立つものなので、栄養バランスの乱れた食事ですと、効果がなかなか期待できません。また、食事の量が少ない場合には新しく細胞を作るための材料が不足してしまいますので、“食べないダイエット”をしている方は、特に注意が必要です。

健やか肌には、「きのこで菌活」

エリンギ
――ターンオーバーを整えたり健やかな肌づくりに役立つ食事を教えてください。

まずはバランスのとれた食事を心がけましょう。細胞の素となるタンパク質を含む肉や魚類、皮膚や粘膜の代謝に関わるビタミンB2を含むきのこなど、いろいろな食材からさまざまな栄養素を摂ることで、効率よく新しい細胞を作り出すことができます。
あとは腸内環境を整える食事を意識することですね。腸内環境が荒れていたり老廃物が溜まっていると、それらが腐敗し身体にとって悪影響を及ぼします。また、そこから有害物質が発生して、肌荒れの原因となってしまうことがあるのです。

――特におすすめの食材はありますか?

まんべんなくいろいろな物を食べることが前提ですが、おすすめの食材としては、皮膚や粘膜の細胞の再生を助けるビタミンB2や、腸内環境を整える食物繊維を豊富に含むきのこが挙げられます。きのこには、ほかにも、保水性により細胞を健やかに保つのに役立つトレハロースや、タンパク質の代謝に関わり新しい細胞生成のサポートをするビタミンB6などが含まれているため、さまざまな角度から働きかけて、美容ケアをサポートしてくれますよ!

――おすすめの「食べ合わせ」があれば教えてください。

きのこと一緒に、抗酸化作用のあるビタミンA・C・Eを含む食材を食べるのがおすすめですね。肌の老化を招く“活性酸素”を除去する抗酸化作用や皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きなどを持っています。緑黄色野菜をはじめ、色が濃い食材に多く含まれているので、きのこと共に積極的に食事に取り入れることをおすすめします。
たとえば、健やかな肌を保つのに役立つビタミンB2が豊富なきのこと、抗酸化ビタミンであるビタミンC、ビタミンEを豊富に含むアスパラガスを組み合わせた「4種のきのことアスパラガスの美肌アヒージョ」はいかがですか?身体の内側からキレイをサポートしてくれますよ!

≪参考文献≫
・長山雅晴 傳田光洋 北畑裕之 小林康明,角層バリア機能の数理モデルとその応用,応用数理,VOL. 27 NO. 2 JUN. 2017年
・辨野義己,一生医者いらずの菌活のはじめ方,マイナビ,2014年
・高岡素子 宮崎博隆 別所京子 松本剛 佐々木愛,食生活が肌の状態に及ぼす影響, 日本食生活学会誌,19 巻 1 号 2008 年p. 44-49
・奥和之 澤谷郁夫 杉本純夫 神戸三幸ら他,トレハロースの機能特性,Journal of Applied Glycoscience,49 巻 3 号2002年p351-357

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話題のスキレット鍋でおしゃれに菌活♪ アウトドアやパーティーメニューにもぴったり!きのこに豊富なビタミンB群は、肌の材料となるタンパク質や脂質の代謝に関わり、健やかな肌を保つのに役立ちます。

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