きのこで菌活。

風邪や花粉症の救世主といえば【βグルカン】が見逃せない

菌活2

 

2月も下旬に差し掛かり、もうすぐ春の気配が……。目のかゆみ、鼻のムズムズを感じはじめた方もいるのではありませんか。さて、“いたわり菌活術”の第3回、主役はきのこの細胞壁に含まれている栄養素「βグルカン」。花粉症にも効果があるというその効能と効果的な摂り方を、管理栄養士の藤原朋未先生に教えていただきました。トレンドコラムでは、春に向けた“リアル”イメージトレーニングで自分磨きをおすすめしていますが、自分を磨くためにも健康は欠かせないので、きのこで菌活で体調を整えることが出来るといいですよね。

 

—————— 教えてくれたひと ——————

藤原朋未

藤原朋未(管理栄養士・幼児食アドバイザー)

実践女子大学食生活化学科管理栄養士専攻卒業。卒業後は保育園栄養士として勤務し、給食管理、栄養相談などに携わる。現在は(株)エミッシュに所属。『健康』『美容』『栄養価』などの切り口で管理栄養士ならではのレシピ提案・コラムの執筆を行う。
ブログ: http://ameblo.jp/bikokukomachi/

 

免疫細胞に“直接”作用する「βグルカン」

—— 編集部:これまで、1週目で「食物繊維」、2週目で「ビタミンD」と、免疫力をアップさせてくれるきのこの栄養素について教えていただきました。きのこには、ほかにも免疫力の向上に効果的な栄養素があるのでしょうか?

—— 藤 原:もちろんまだまだあります! これまでにも「きのこで菌活」コラムでたびたび取り上げていますが、きのこの細胞壁に含まれている「βグルカン」をご紹介させていただきます。

—— 編集部:βグルカンは、確か食物繊維の一種でしたよね?

—— 藤 原:はい、そうです。食物繊維が腸内環境を整えることで免疫力を高めることはすでに触れましたね。その中でもこのβグルカンは、腸内の免疫細胞に【ダイレクト】に働きかけて、免疫細胞を活性化してくれるんです。

—— 編集部:食物繊維の中でも特別な存在なんですね。それだけ、腸内環境を整える効果が高いと考えて良いのでしょうか。

—— 藤 原:はい、そういうことです。βグルカンは免疫力アップのほかにも、アレルギー予防や改善効果も期待されているんですよ。また、マイタケには、近年の研究から花粉症などのアレルギー症状を改善させる効果も期待されています(※1)

(※1)抗アレルギー作用 日本薬学会第133年会(2013年)

 

マイタケエリンギも、優秀な“いたわり食材”

 
マイタケ 
—— 編集部:マイタケが免疫力アップの優等生ということを、先ほどお伺いしたのですが、ほかのきのこにも“いたわりポイント”がありますか。

—— 藤 原:はい、エリンギにも免疫力アップの効果が確認されています。「IgA抗体」というアレルギー反応にかかわる物質があるのですが、ウイルスや花粉の侵入を防いでくれる役目を果たし、花粉症予防などに効果を発揮すると言われています。

—— 編集部:もう少し詳しく教えていただくことはできますか。

—— 藤 原:私たちの気道や腸管は粘膜で守られていますね。IgA抗体は、その粘液の中でウイルスや花粉などと結合し、その体内への侵入を阻止してくれるんです。エリンギには、このIgA抗体を増やす作用が認められているんですよ(※2)

—— 編集部:そうなんですね! マイタケエリンギもアレルギー反応を抑制してくれる効果があるとは、優秀ないたわり食材ですね。

—— 藤 原:はい、「免疫力アップ」という観点から、どのきのこも優秀な食材ですね。そのパワーをさらに高めるには、同じく免疫力アップの効果がある食材と組み合わせるといいと思います。特に、旬の時期に採れる野菜はおいしいだけでなく、栄養価も高いので、きのことの組み合わせにおすすめです。

—— 編集部:今の時期においしい野菜というと、どのようなものがありますか。

—— 藤 原:例えば、鍋物に欠かせない春菊はいかがですか。春菊には皮膚や粘膜を丈夫にしてくれるβカロテンが豊富ですから、免疫力アップに効果的です。ご紹介するレシピのように、スパゲッティーのアクセントにも最適です。きのこにも春菊にも食物繊維が豊富なので、腸内環境改善からの免疫力アップにも、大いに効果を発揮しますよ。

—— 編集部:この時期は、家族が受験などで風邪をひいていられないことも多いですし、ぜひ毎日の食卓にきのこを取り入れたいですね。

(※2)免疫力向上効果(花粉症軽減・風邪予防)日本農芸化学会 2003年度大会

【花粉症対策について詳しくはこちら!】

 

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栄養豊富な旬野菜も取り入れて、美味しく免疫力アップを

 

【次週は「いよいよツライ花粉症は、きのこにお任せ!」を届けします。】